おちゃにっき

おちゃのにっきです

オタク、よりもいで泣く

2018冬アニメ、かなりの豊作でしたね。おちゃです。

 

 

 

巷ではポプテピピックが話題になったりしてますが、私の周囲ではもっぱら「剣王朝」が人気になりつつあります。

 

 

剣王朝の香ばしさを語り始めるとキリがないのですが、

 

 

・中国原作にしても翻訳調の強すぎる台詞回し

・「囲めッ!」ザン!

・仏像で刺殺

・NEXT剣王朝の下野の悪ふざけ

・公式ツイッターのフォローが500人台

 

 

などなど、唆るラインナップとなっております。特に配信とかはないので、こっそりどこかで見るなりなさってください。

 

 

 

 

いや剣王朝とかマジでどうでもいいんすよ。 好きな作品を持ち上げるために別の作品を貶すのは愚の骨頂ですし、剣王朝も大好きなわけですけれども、それはさておき。

 

 

 

オタクは早く「宇宙よりも遠い場所」を見ろ。

すぐ見ろ。今見ろ。

 

 

 

 

 

以下、よりもいのネタバレを含みます。

 

 

 

 

「どこか遠く、ここではない場所に行きたい」という思春期特有の願望を持つキマリ。

南極で観測隊員として活動中に命を落とした母のもとへ行くことに執着する報瀬。

とある事情で高校には通っていないものの、強く生き抜くバイト少女日向。

女優として躍進しながらも、その多忙な日々から友達を作れず思い悩む結月。

 

 

この四人が、初の女子高生観測員として、民間の南極観測船に同乗し、「宇宙よりも遠い場所」である南極へ行くまで、そして行ってからを描くのが物語の大枠となります。

 

 

まあそんなん公式サイト見りゃわかるんですよ。すみません、オタクなので筆が走りがちになります。

 

 

 

この作品、何がすごいかというと、毎話ごとに泣き所を確実に用意してくるんです。 それはもう、BGMやら台詞回しやらキャラの表情のアップやら、フル活用で泣かしにきます。 人によってはやや食傷気味になるのかもしれませんが、私はひねくれているので、毎回どうやって泣かせにくるのか予想しながら見たりしてました。まあ予想が当っても大概はウルッときてしまうのですが。

 

 

 

で。で。で。ここからは、12話と13話をちゃんと見た人だけ読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?ずるない?え? まじで?そう来る?いやあの、えっ、えぐっ、う、うあああ、ひぐっ、

 

 

 

 

 

 

みたいな感じで12話のラスト、報瀬ちゃんのお母さん(貴子)の遺品を探しはじめたあたりからヤバみが高まります。

 

基地に戻った報瀬が、発見された貴子のパソコンを開くと、パスワードの入力画面に。はじめは貴子の誕生日を入力するが、開かず。思いついたように、報瀬は自分の誕生日を入力。すると、ログインに成功します。

 

この時点で相当涙腺がおじいちゃんなのですが、メーラーを開くと、三年間母親のアドレスに送り続けた報瀬のメールが、基地のネット回線につながれたことでどんどん受信されていきます。

 

もちろん、状態はすべて未読。

 

 

 

報瀬……号泣………………!!!

 

 

 

 

 

 

部屋の外でそれを見ていた仲間たち、……号泣……………!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………ワイ…………………………………号泣!!!!!!!!!!!!!!!

(なんなら報瀬より先に泣いてました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずりい、これはずりいわ。クソボロ泣きましたわほんま。こちとら情緒不安定やぞ。

 

 

 

 

真面目に書きますと、報瀬は三年間ずっと母親の亡霊を追いかけていたことに、この時やっと気がつくのです。

「死者が何を考えているのか、南極に来て欲しがっているのかなんて、わかるわけがないし、生きている人間が勝手に決めつけているだけのこと。それでも行く。」 その強い思いを胸に、ほかの隊員とともに南極へ来た報瀬は、やや強情さや不器用さは目立つものの、端麗な容姿も相俟って、ほかの女子高生観測員たちと比べ、大人びて見えていたと思います。

 

 

母の死を本当の意味で、母が死んだこの地で、三年越しに受け容れる。南極にたどり着いてもまだどこか現実味に乏しい光景の中で漂っていた報瀬が、その瞬間、子供のように、あるいは年相応に、泣き喚くわけです。

 

 

 

 

そらもう、オタクは年に不相応だろうがボロ泣きですよ。 はあーずっこ。まじでずっこい。 アニメ見てガチ泣きしたのけっこう久しぶりです。キルラキルとか以来です。(あれで泣くのも人によるとは思いますが)

 

 

 

 

 

 

 

そこからの13話。最終話ですね、さっき見たんですけど。 終始泣きそうになりながら見てました。なにせ、先週のあれがずっと尾を引いてくるわけです。

 

 

キマリたちは、とうとう南極から日本に帰る日を迎えます。「まだ南極にいたい。」そう思うキマリを、日向がたしなめます。とはいえキマリも、もう分かっているわけです。南極という、非日常の旅路はいつまでも続かないということを。

 

 

最後に彼女たちがやりたいことを、大人たちがやらせてくれます。 それは……野球でした。

 

 

 

 

 

 

オタク基礎教養。流れをぶった切って野球をはじめるアニメはだいたい名作の法則。

 

 

 

 

 

 

観測隊隊長で、貴子の親友でもあった藤堂吟が、ピッチャーとしてボールを投げます。

かつて貴子が打ったそれを、今度は報瀬が打ち返すのです。

藤堂は、かつての親友の姿を報瀬に重ねます。

 

 

 

あ、特に断りがなくても、わたしこの辺からずっと泣いてます。

 

 

 

 

…ハァ〜〜〜。 いやー、ずるいなほんま。「おっきなーゆーめをー」の歌がかかるとすぐ泣くんですよね。ハイ。サントラを買いましょう。

 

 

 

さて、野球を終えBパートで髪をバッサリ切った報瀬。彼女たちはもう、すっかり前を向いています。そしてそれぞれが、やるべきことをなすために、日本へと帰国する砕氷船に乗ります。 砕氷船へ向かうヘリに乗る直前、報瀬は母の形見であるパソコンを、藤堂に渡します。

 

 

 

 

最後の仕事(南極リポート)をするキマリたちの上空に、かねてからキマリが見たがっていたオーロラが現れます。カメラにはきれいに映らないそれを、四人は眺めます。

 

 

と、ここで、一番ズルいやつです。

 

 

報瀬の携帯電話に、母親からのメールが着信。

 

 

 

「本物はこの1万倍綺麗だよ」

 

 

 

 

そこには、オーロラの写真が。

 

 

 

 

報瀬「…知ってる。」

 

 

 

 

 

 

 

オタク「」ボロボロボロボロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずるいよなあ。ずるいよ。いやー。 それはさ、そうなるじゃん?

 

 

 

 

 

 

はい。もう言い残すことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けた オタク よりもいに負けた🙋‍♂️